ケーキもってどこいくの
アンはケーキが大好きな 女の子。
今日は街のケーキ屋さんにお買い物。
おばあちゃんの家までケーキを届けに行きます。
「ピーヨ ピーヨ ピピピヨピー」
「ランラン ラララン」
アンと小鳥たちが歌いながら歩いていると、
ふたごのリスちゃんにであいました。
「あら、アンちゃん、どこ行くの?」
「おばあちゃんの家まで ケーキを届けにいくの。
リスちゃんも一緒に行く?」
ふたごのリスちゃんは思いました。
アンちゃんが届けるケーキは、クリがたくさん入った
おいし~いにケーキ 違いない。
わたしたちもアンちゃんといっしょに
おばあちゃんの家へ行こう!
「ピーヨ ピーヨ ピピピヨピー」
「ランラン ラララン ランラン」
アンとリスちゃんと小鳥たちが歌いながら歩いていると、
ブルンと木の上からおさる君があらわれました。
「やあアンちゃん。どこ行くの?」
「おばあちゃんの家までケーキを届けにいくの。
おさる君も一緒に行く?」
おさる君は思いました。
アンちゃんが届けるケーキはバナナがたくさん入った
おいし~いケーキに違いない!
ボクもアンちゃんと一緒に
おばあちゃんの家に行こう!
「ピーヨ ピーヨ ピピピヨピー」
「ランラン ラララン ランランラン」
アンとリスちゃんとおさる君と小鳥たちが
歌いながら歩いていると
ゴシゴシゴシとクマさんがクルマを洗っていました。
「アンちゃん、みんなそろってどこ行くの?」
「あばあちゃんの家までケーキを届けに行くの。
クマさんも一緒に行く?」
クマさんは思いました。
アンちゃんが届けるケーキは
ハチミツがたくさん入っている
おいし~いケーキに違いない。
ぼくもアンちゃんと一緒に
おばあちゃんの家へ行こう!
「みんなボクの車に乗せてあげるよ」
クマさんが言いました。
「しゅっぱーつ!しんこー!」
「ピーヨ ピーヨ ピピピヨピー」
「ランラン ラララン ランランランラン」
歌いながら走っていると、
やっとおばあちゃんの家に着きました。
「みんなよく来てくれたわね」
おばあちゃんは喜んでみんなを迎えてくれました。
「おばあちゃんにケーキを持ってきたの」
「ありがとう。うれしいわ。みんなで食べましょう。」
アンがケーキの入った箱をテーブルに置くと
リスちゃんもおさる君もクマさんも
ワクワクワクワク ワックワク。
アンがせーの!で箱をあけると…
「おばあちゃんお誕生日おめでとう!」
箱の中から出てきたのは
イチゴがたくさんのった大きなケーキ。
そう、今日はおばあちゃんの誕生日だったのです。
リスちゃんもおさる君もクマさんもびっくり!
アンは部屋の電気を消して言いました。
「みんなでお誕生日の歌をうたおう!
せ~の!ハッピバースデートューユー!♪」
リスちゃんとおさる君とクマさんは
食べたかったケーキが出てこなくてガッカリ。
「ハーピ…バースデー…」
元気に歌を歌えませんでした。
「うんま~い!!」
ケーキを一口食べると、
元気がなかったリスちゃんもおさる君もクマさんも
みんな笑顔になりました。
「ハーピバースデートューユー♪」
もう一度みんなで元気に大合唱。
アンが届けたのはみんなを笑顔にする素敵なケーキ。
そしてアンは思いました。
やっぱりケーキがだーいすき!
おしまい